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有識者が語る 手塚純一
信州大学工学部建築学科 環境設計学 教授(工学博士)
東京大学生産技術研究所 人間・社会部門 教授
センター長(工学博士)
J建築システム株式会社 代表取締役
博士(工学・農学) 一級建築士
手塚 純一  

手塚 純一 (てづか じゅんいち)

  • J建築システム株式会社 代表取締役
  • 博士(工学・農学)
  • 一級建築士

専門

  • 構造計算設計及び木質構造システムの構築
  • 室内環境の計画・計測・設計
  • スペース・オリジナルデザインの開発
  • 特許開発と取得に伴う協力 等

 

伝えたい実践研究・開発のあゆみ

流氷の街、オホーツク海の紋別市生まれ。先祖伝来の建築業にもかかわらず、断熱に乏しい“ボロ屋”で育ち、その経験は次世代に伝え残したい遺産の一つと捉え、「安全でここちいい住まいづくり」の原点でもある。“建築の道に入るなら木構造は面白い”という父の声もあり、某ゼネコンへと、好きな構造力学を主業務とし、RC・S造の設計や地盤・基礎に至る実践研究など、総合的に学ぶことができた。その後、大手から誰もが敬遠しがちの木造建築の分野に移り、大工棟梁とのコミュニケーション法や特殊なネットワークを学び、「ものづくり」の大切さについて知らされ、今日の経営の基盤となった。
昭和55年、札幌の地でパッシブソーラーとされる「寒地型エアサイクル住宅」の研究に着手。「本当に省エネになるのか…?」という疑問と新しいことへの拒絶感の中、当時では珍しい実験住宅を試みている。(幸か不幸か、そのモニターとして家族ぐるみで入居)その実験は、太陽と住宅の特殊な部材をシステム化して省エネ効果を引出すもので、優先課題と定めた。さらに耐久性能の評価として「結露」や「通気のあり方」など、多くの人達と議論奮闘した。ハードとしては、現場・生産の合理化を高めようと①基礎(コラムベース)、②木軸組工法のパネル化(FACT-P)など、時代を先取りした商品の開発を次々と手掛け、業界から「北海道の○○○」とも言われてきた。

2000年“性能化時代”木造分野でも安全を確認する手段として「構造設計が不可欠」とし、長い間、主張してきたことが具現化され、これまでの多岐に渡る経験によって、規制の多い基・規準をひも解き、数々の新システムの創出に至っている。1992年設立したJ建築システム㈱の主業務は、木造の構造設計・計画を核とした耐震アイテムの創出である。(耐震診断も合わせて、年間1,000棟の設計実績)。また並列して、「温熱・環境」分野にも力が入り、大学・行政との共同研究や実証アイテムの構築など図ってきた。もう一つの顔は、“商品開発”の業務で、先端とされるアラミド繊維に着目し、「J-耐震開口フレーム」が2003年の(財)建築研究所が主催する耐震コンペで「国土交通大臣賞」を受賞している。産学を問わず、高い評価を得るなど、トータルな建築設計は、全国でも類がないと聞く。一方、卓越したシステム部材や新工法の開発では、特許が100件を超えて、(特許貧乏とも言われているが?)さらに公職として弁護士会の紛争処理委員も歴任し、現場実務の”駆け込み寺”とも言われ、建築界と産業界の“橋渡し役”ともなっている。今後の住宅事業の継続には、1つに科学と哲学に裏付けられた性能評価を“新座標軸”で立証すること、2つ目には、これまでのハードに「時間・環境・文明」といったコンテンツを充する新次元のソフト展開も不可欠と考えている。最後に人の稼働スパンは短いわけで、やり残した課題を背伸びせず“ムダというゆとり”の中で“知能チャレンジ”もしていきたい。(私ごと)

Dr.Jun 研究・開発のあゆみ
FACTパネル エアサイクルシステム工法FACTパネル   アラミド繊維 JJJ–Sunハウス   シェルターUB実験 (NHK放映)

 

JF接合実験 (東京大学)   J–耐震開口 フレーム   耐震ショック版 (北海道大学)

 

 

国土交通省大臣賞:(独)建築研究所「耐震工法コンペ」
兵庫県 知事賞:「ひょうご住宅耐震改修工法コンペ」
大熊幹章賞:木質構造研究会/東京大学大学院内

  各賞