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工法・構造について

地震などの災害から家を守るためには、丈夫な構造や基礎がとっても大切です。
では、建ってからでは見ることのできない構造や基礎が、住んでいるうちに腐食してしまっていたらどうでしょうか?
家を頑丈に保つため、どういった工法や構造が適しているのか確認していきましょう。

 

木造住宅を長持ちさせるには


木とは腐るもの。しかし、世界最古の木造建築物、法隆寺。桂離宮。中国や英国にも数百年前の木造建築が残っています。こうした長寿命の木造建築から学ぶことも大切です。

木の特性として伐採されてからも生命を保つということがあります。風化あるいは老化する速度は、きわめてゆっくりで、屋外に百年間放置しても、縮むのは3mm程度です。こうした木の生命力を生かす工法と設計によって木の家もかなりの寿命が期待できます。しかし実際には腐ったり、虫に食べられたりしてしまう。そこで耐久性を保つには腐らないようにしなければならないわけで、昔の棟梁は、「木は動く空気にふれさせろ」と言って木が腐らないように風通しを計画していたものです。

よく乾燥した良質の木材をもちい、空気にふれるように工夫し、こまめなメンテナンスを継続することで木の家は長持ちします。

風邪通りの良さが長持ちの秘訣!

シックハウスの防ぎ方

建材や内装材、家具などに含まれる化学物質の影響によって、目がチクチク痛んだり、めまいや頭痛に悩まされたり、アトピーや気管支炎になるなど、人によってさまざまな症状が出ることから、シックハウス症候群と呼ばれるようになりました。

ベニヤ板を貼り合わせる接着剤に含まれるホルムアルデヒドや通称VOCと呼ばれる揮発性の薬品を使った建材や家具のほか、殺虫剤や農薬、たばこの煙、ペットの毛、燃焼によって発生する二酸化炭素、クルマの排気ガス、花粉、ダニのフンや死がい、カビ、ハウスダストなど、さまざまなものが部屋の空気を汚染します。住まいが気密性を高めているため、汚れや湿気が排出されにくくなっていることも指摘されています。

シックハウスをつくらないためには、原因となる新建材の使用を控える。しっかり断熱して結露をなくす。風通しをよくしてダニやカビの発生を抑える。 日光による殺菌。機械換気だけでなく、窓あけ換気で汚れた空気を外に出す。無垢の木や自然素材を多用するなど、建物の建て方と暮らし方の両面で健康住宅をつくることが大切です。

断熱材で結露を防ぐ!

高気密・高断熱のデメリット


地球温暖化防止計画のひとつとして、省エネルギー効果の高い高断熱・高気密住宅が推奨されています。しっかりした断熱と気密性を高めることで、外気温(冬は寒さ、夏は暑さ)の影響を受けることなく、冷暖房の冷熱が外に逃げることもないので、省エネ効果は抜群で、室内はとても快適になります。

しかし高気密・高断熱であれば、家の中で発生した湿気や熱を自然に外へ逃すことができません。熱を逃がしにくいので冬場は確かに暖かいのですが、反対に夏の高温多湿な時期にも熱や湿気を逃がすことができません。そのため夏はエアコンに頼らざるを得ないというのが、一般的な高断熱・高気密住宅の現状です。

エアコンに頼る夏!

内断熱工法と外断熱工法の違い

家の断熱工法は、断熱材を外壁と内壁の壁空洞に、柱と柱の間に埋め込むように入れる内断熱が主流でした。現在も新築の90%以上が内断熱を採用しています。内断熱の方法を採用した場合、壁体内に水蒸気が進入して結露を引き起こさないよう、防湿シートを室内側に張り込みます。しかし、この防湿シートの継ぎ目やスイッチ、コンセントの取り付け部分の隙間から水蒸気が進入して内部結露を引き起こすことがあります。

内断熱工法では、冬になると室内側の水蒸気分圧が屋外側よりも高くなり、水蒸気が断熱材を浸透する過程で冷やされて結露が発生しやすいのです。

これに対して壁空洞を残したまま、柱の外側に板状の断熱材を途切れることなく張りつめるのが「外断熱」=外張り断熱工法です。

外断熱工法は建物全体を断熱材で包み込むため、高気密化が容易に実現でき、躯体が外気温に左右されにくい構造になります。また、熱負担が小さくエネルギー消費が抑えられるため、暖房機などの機械にあまり頼らなくても快適で健康な住空間を生み出すことができます。そして、躯体の劣化が少ないので、建物の寿命が延びるのも大きな特徴です。

断熱材が構造体より外側にあるため、結露の発生の心配が少なく、結露から生じるカビ、そのカビをえさにするダニの発生を抑えます。断熱性能のよい省エネ住宅では、部屋間の温度差が少なくヒートショックが軽減できるなど、いろいろないいことがあります。
また構造体が外気から断熱材で守られているため、温度差による構造体の収縮が起きにくく傷みも少なくなります。屋根部分は天井裏に断熱材を敷き込むのではなく、屋根材のところに張っていくため夏に小屋裏が異常な熱気を持つことがありません。床下も外気から遮断され天井付近と床部分で大きな温度差が生じません。このように室内環境が安定するのが大きなメリットです。

壁空洞を残した外断熱